お名前.com レンタルサーバ by GMO の VPS (KVM) を試してみた
昨今、レンタルサーバと言えば、猫も杓子も Linux のレンタルサーバが多い世の中ですが、完全仮想化のレンタルサーバで Windows がインストールできるという触書の「お名前.com レンタルサーバ by GMO VPS (KVM)」を試してみたレポートです。
●「お名前.com レンタルサーバ by GMO VPS KVM」とは?
レンタルサーバと言っても千差万別、いろいろな種類がありますが、このサービスは1台の物理サーバ上に複数の仮想サーバを構築して、そのうちの1つを専用サーバのように利用できるというもので、Virtual Private Server (VPS) と呼ばれる類のレンタルサーバになります。
仮想的に構築されたサーバマシンを1台丸々自由に使える為、ソフト的な部分は全て自分で面倒を見なくてはいけない反面、ハード的な部分はすべてクラウド側にあるので、ハードウェアの面倒は見なくても良くなります。
つまり、HDD が飛んで交換とか、電源が死んで交換とか、UPSが死んで交換とか、Ethernetハブが死んで交換とか、冷却FANが止まって交換とか、ルータが止まって再起動とか、そんな保守対応を夜な夜なしなくて良くなるということです。
また、ビルが設備点検で停電するから時間まで待機してシャットダウン、通電したら復旧させたり、とかも不要です。
●どんなスペックのサーバ?
プランは4種類あり、最もロースペックなもので、CPU 3コア、メモリ 2GB、ディスク容量 200GB という内容です。価格も 1380円/月 と安いので、気軽にサーバを持つことができます。(年間払いにするともっと安くなる)
今回、検証では、CPU 4コア、メモリ 4GB、ディスク容量 400GB で 3880円/月 のプランを申し込みしました。
●申込&操作方法
申し込みはこちらのバナーからがお手軽です。
コントロールパネルの操作方法は同社のサイト上のヘルプに図解入りで詳しく書かれていますので、そちらを見て頂くほうが幸せになれますから省略したいと思います。
●Microsoft Windows のインストールについて
検証に使用した OS は Microsoft Windows Server 2003 Standard Edition のパッケージ版です。
インストール時に引っかかったポイントは「仮想化方式」と「ディスク構成」の設定で、それぞれコントロールパネル上で設定できます。
仮想化方式は「完全仮想化」と「準仮想化」が選べるのですが、「準仮想化」を選んでしまうと、インストールの途中で先に進めなくなってしまいました。
これは準仮想化のデバイスドライバがインストールディスクのイメージ内に見当たらない為、ハードディスクが見つからない事態になり、先に進めなくなってしまうようです。解消するにはインストールディスクに予め Windows VirtIO Drivers を仕込んでおいてやる必用があります。
物理マシンであれば FDD や USBメモリ などにこのドライバを入れておいて、インストールの過程でロードさせればいいのですが、仮想マシンですから FDD や USBメモリ を挿すことが叶わないので、予めインストールディスクに仕込むという手間を掛けなければなりません。これは非常に面倒なので、とりあえずは「完全仮想化」を選択しました。
2点目の「ディスク構成」についてですが、ディスクの容量設定で2台目のハードディスクの容量をゼロにしてしまうと、これまたインストールの途中でおかしくなるようです。1ドライブでインストールしようと思ったのですが、うまくいきませんでした。最低容量でいいので2台目のドライブに容量を振ってやるとうまくいきました。
症状を見ていると、容量ゼロのドライブが認識されてしまっているようで、それが原因でおかしくなっている感じです。
とりあえずこの2点に気をつければ、後はすんなりとインストールが完了し、デスクトップまでたどり着くことができました。
●仮想マシンのデバイスマネージャ表示について
OSのインストール完了後、デバイスマネージャでデバイスの構成を確認してみると
○プロセッサ
Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU T7700 @ 2.40GHz → 4個
○ドライブ
Intel(R) 82371SB PCI Bus Master IDE Controller
HDD 2台 → QEMU HARDDISK
DVD 1台 → QEMU DVD-ROM
○ネットワークアダプタ
Intel(R) PRO/1000 MT Network Connection
○ディスプレイアダプタ
Cirrus Logic 5446 互換グラフィック アダプタ
という感じの内容でした。
デバイスマネージャーのスクリーンショットを載せておきます。
○プロセッサ
まずは CPU-Z の結果です。
CPU-Z では CPU は Core2 Duo T7700、1コア、1スレッドの認識となっています。
(本来、Core2 Duo T7700 はデュアルコアで Hyper Threading により4スレッドとなる)
次にタスクマネージャのスクリーンショットです。
タスクマネージャ上では CPU は4つとして認識されていました。
この2つ結果から CPU は、シングルコアの Core2 Duo T7700 が4個で 4CPU と認識されていることが判ります。
これをハード的な観点で言い換えると、物理的に4つのソケットがあるマザーボードに4個の Core2 Duo T7700 の CPU が刺さっているマシンとして認識されているということになります。
今回インストールした Windows Server 2003 Standard Editoion は、4つの物理ソケットまで対応のため、4CPU としてきちんと認識されていますが、インストールする Windows OS によって対応物理ソケット数が変わりますので、せっかくのプロセッサを使えないというシチュエーションが出てきそうです。
Superπ
シングルコアの性能を見る指標として Superπ を走らせてみました。タイムは419万桁が1分30秒という結果でした。
スーパーπランキングによると Core2 Duo T7700 の419万桁は 2分2秒 という記録がありますが、1分30秒というタイムをランキングの結果に照らし合わせると Core2 Duo 3GHz 相当の結果に等しいようです。
ちなみに CPU-Z 上のクロックは 2.53GHz と表示されていましたので、表示のクロックよりも性能が良いという結果となっています。(仮想環境なので正しいクロックが取得できていないのかも?)
○ドライブ
次はハードディスクについて見てみます。
まずは CrystalDiskInfo と CrystalDiskMark の結果ですが、両ソフトとも取得できる情報がだいぶ限定されていました。
SSD と比べると遅いのは仕方ないですが、HDD としては十分な速度だと思います。
(Read よりも Write のほうが優秀なのが印象的)
ドライブまわりで気になった点を上げると、デバイスマネージャでは HDD は「セカンダリ IDE チャネル」配下にあり、そのプロパティをみると転送モードが「Multi-Word DMA モード 2」になっているんですね。ベンチの速度に違和感は無いので、そう見えているだけだとは思います。
CrystalDiskInfo 上の転送モードは Ultra DMA/100 なので モード 5 が正解だと思うんですが、やはりこの辺の情報も仮想マシンなので…、ということなのかもしれません。
○ネットワークアダプタ
Intel(R) PRO/1000 MT Network Connection と認識されていました。
回線は 100M ベストエフォートが謳われていたので、てっきり 100BASE なんだろうと思い込んでいましたが、実際は 1000BASE でギガビットでした。
タスクマネージャ上のリンク速度も 1Gbps となっていました。
気になる回線の速度ですが、速度計測サイトで速度を測ってみると、
SPEEDTEST http://homepage2.nifty.com/oso/speedtest/
ブロードバンドスピードテスト http://www.bspeedtest.jp/
両サイトとも下りは大体 60~170M の数字が出ており、振れはあるものの 100M を超える速度がでるようです。
なお、上りの速度は試用期間での計測のため、5M の速度制限が掛けられているようで、本当の実力は分かりませんでした。
http://www.onamae-server.com/support/faq/vpskvm/network/network_04.php
あと、試用期間中はポート制限も行われているようです。今のところ確認できたのは下記になります。
・25番ポート (メール配信プロトコル SMTP/Simple Mail Transfer Protocol)
・1433番ポート (MSSQL/Microsoft SQL Server)
http://www.onamae-server.com/support/faq/vpskvm/common/common_26.php
1433番ポートはこちらのFAQに記載がありませんが、通りませんでした。
●検証終えての所感
ざっと使ってみた感じですが、特に不安定な様子もなく、CPU パフォーマンス、回線速度も悪くはありません。ぶっちゃけ、自分が管理しているサーバ実機や回線より速いし…。^^;
しかも今回はパフォーマンスが若干落ちるはずの完全仮想化モードでの検証でしたから、準仮想化で動かした場合のパフォーマンスがどうなるかも気になるところです。
また、上り回線の速度制限についてもどの程度の速度が出るのか、課金をしてから再度測ってみたいと思います。
まずは1台、管理下のサーバを移設してみて、順調であれば全ての管轄サーバを移行させたいです。
レンタルサーバは数あれど、Windows Server が丸々インストールできて、ここまでリーズナブルな価格のサービスは他にはないでしょう。Windows 系のサーバ管理を抱え込んでいて、ハードウェアメンテナンスが煩わしくて仕方がない、という人には、うってつけのサービスではないかと思います。























日立製 HDD でのベンチ。
























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